ウイニングポスト9 2020感想
だいたい発売から2ヶ月半くらい経ったので、現状の所感と気になるところなど。
全体的な感想
結論から先に書いちゃうけど、ここ数年のウイポシリーズの中では一番遊びやすいです。
前作がナンバリング上がって1作目ってことで、騎手から調教師まで全てガチャ次第どころか種付けすら満足に出来ないクソ革新的な反面使いにくいシステムが多かったのが、今作では大幅に改善されゲーム性の部分で不満を感じていたところが軒並み解消されました。
とはいえ、結局はウイポ8から基本設計はほとんど変わってないし何なら台詞までほぼ同じ、2020で追加された新システム(クラブ設立、結婚&子孫)は過去にあったものが何故か9で消滅して今回復活しただけ、という感じなので、これをはたして評価としていいのかは分かりませんけど、遊ぶ分には楽しいので良いんだと思います。
あとはやっぱり史実馬&SHの追加。まあこのために毎年マイナーチェンジ版出してる感じだと思うけど、やっぱりコントレイルやレシステンシアが走るのを見れるのは楽しい。
まあもちろんパラメータ設定は適当というか見込みの数値なんですが、これも今回から復活したエディット機能で自分好みに設定し直せるので、今年の秋くらいに実際の成績に応じて修正&周回プレイするって感じが丁度いい遊び方かなと思います。
良い点
上記の追加点以外で、今回これいいなと思ったところ
・絆コマンドが使いやすくなった
前作は人脈作りがそもそも絆コマンドのガチャ頼みで、過去作プレイヤーほど序盤のストレスが凄かったんですが、ここは8時代の仕組みにほぼ戻りました。1年で直すなら何で導入したんだ
じゃあ絆コマンドは何に使うのかというと、もっぱら馬の強化。前作みたいに調子向上もそこまで使う機会がない印象です。
特に、他で代替の効かない効果として、G1勝った後に調教師がくれる「心肺強化」の絆コマンドで距離適性が+200mほど底上げされるので、無理やり菊取らせたりってこともやりやすくなりました。
・難易度が上がった
これは受け取り方次第な気がしますけど、個人的には良調整。難易度HARD以上で顕著に違いが出ます。
あと海外レース初出走時が大幅に能力補正かかってるようで、素質馬でも初戦の海外G2あたりを落とすこともザラなので、凱旋門やBCなどの大レースに挑む時はちゃんとステップレース使うことが重要になりました。
これはけっこう現実味あるし好きな方向性です。海外連戦の間は帰厩できないから調整放牧とか絆コマンドも使えなくて、遠征のもどかしさが上手く出てると思います。
・米芝三冠の追加
これは現実を反映させただけなんですけど、これまで米国の早熟芝馬にこれといった目標が無かったのが解消されたのは良いと思います。
三冠配合にも影響してくるので三冠と名の付く競争が増えるのは好ましい。
まあ、現実を反映させた結果としてペガサスワールドカップターフの賞金が6000万に落ちてショボショボなのに、格付けは据え置きなのかオンライン対戦の指定競争のままっていうよくわからない状況にもなってます。
気になる点
過去作からの仕様も含めて、ここ何とかならんかな~ってとこ
・距離適性がシビアすぎる
昔よりは少しマシにはなったんですが、それでもやっぱり100mでも適性より長距離のレースだと直線で逆噴射が始まります。
なんとなくだけど、距離適性っていうより「得意距離」みたいに明確なラインを決めて、そこをピークとして外れる距離からはじわじわ能力ダウンする形がいいんじゃないかなあって思う。
例えば今は牝馬で二冠取ったりすると1600~2400mは適性でほぼ保証されるようなもんだけど、実質はマイラーだけど能力だけで2400m勝ったとか、本質は中距離馬だけど世代にライバル不在で菊を獲ったとか、そういうのが表現しずらいと思うんだよね。
・キャラの言葉遣い
姫神ノエルはタメ口が特徴のキャラ設定なくせに、オンライン対戦の時だけ他の秘書と同じ口調になります。
同様に子孫が騎手になった時は家族向けのくだけた口調のままなのに、子孫を牧場長にすると他の牧場長と同じ丁寧口調になります。
テストプレイした時におかしいとか思わんのか?
・ガラスどころか超合金の脚
まあシリーズ共通ですけど、アホみたいに酷使しようが故障なんかまったく起こりません。
健康パラ次第で疲労の溜まり方や調子に影響は出るけど、そもそも疲労が溜まったからといって能力に差があればそうそう負けません。
まあ故障のたびにイライラするのとどっちがマシかって言われると難しいけど、それでも海外転戦して年間15勝みたいな現実味のなさすぎることは、ゲームとはいえどうなのって思わされる。
もう少し、調子と疲労次第で能力に大幅な補正がかかる、とかのほうが好みです。
・史実馬なのに半端に史実無視
実際に勝ったレースの史実補正って今作にもあるのかはわかんないけど、史実期間なのに謎のローテでCPU史実馬が出走してくるのすげえ気になる。
特に故障とかはちゃんと史実通りに反映されるのに、単なる体質の問題であんまりレース使えなかったみたいな馬はガンガン王道路線で走ってくる。
あと、騎手は一部実名で一部架空名みたいな状態だからなのか、史実馬の主戦が全然違う屋根になったりしてるのがやっぱ悲しい。
あとこれは多分権利関係の問題くさい気がしてるけど、ロジャーバローズがいません。2019年ダービー馬は誰の手に!
・レースが能力通りに決まりすぎる
もちろん例外はあるんですけど、強い馬は人気になるし能力の高い馬はだいたいその通りに勝つ。
同じレースを走法や展開変えて10通り試しても10回とも同じ馬が勝つ、みたいなのは味気なさ過ぎるなあと感じちゃいます。
何が言いたいかというと要するに「牝馬二冠取れたらもう秋華賞もほぼ確でしょ」ってことなんですけど。決まった面子で似たような距離走らせると結果もだいたい同じになるんで、三冠の価値がちょっと薄くねえか?って思います。
以上、まあ不満点も含めて長々と書いたけど、今作はまじでウイポとしては92点くらい付けてもいいなってくらい楽しめてます。
開発の労力は凄まじいと思うけど、ウイポ10では史実期間はその年代の番組内容に応じて毎年レース名やら開催内容変えてほしいなあ。
1995年までは牝馬三冠はエリ女でした、96年からは秋華賞増えました、この年から高松宮杯も1200m戦になります、みたいな。
これやってくれたらシリーズ一生買い続ける。その前に来年以降もちゃんと出るのか怪しいけど
おしまい