2021年優駿牝馬 5月23日15時40分発走
いよいよクラシック第二戦、樫の舞台であるオークスですねー!
これまで春のG1レースは注目馬の紹介って形で記事書いてきましたけど、桜花賞組も多いことから同じような内容でも面白くないので、僕の現時点での予想と見解みたいなことをだらだら書いていきたいと思います。
・牝馬にとっては長過ぎる距離
2400mという距離は3歳馬はもとより、全ての牝馬限定戦の中で最も長い距離のレース。当然出走馬たちにとっては、ほぼ全ての馬が初めて経験する未知の距離になる。
つまり、距離が保つかどうかの確たる材料が無い状態なので、血統や過去のレースぶりから推定するしかない。
過去の勝ち馬を見ると、成績で安定しているのはやはりディープ産駒。母数の多さも勿論あるが、特にディープ×母父ストームキャットは一昨年にラヴズとカレンがワンツーフィニッシュ。
デアリングタクト(エピファネイア)、アーモンドアイ(ロードカナロア)のように非サンデー系の勝ち馬も勿論居るが、これらは圧倒的な前評判も既に得ていた別格級の馬。
基本はサンデー系から買うレース。
※サンデー系該当馬
・スルーセブンシーズ
・パープルレディー
・ウインアグライア
・アカイトリノムスメ
・ハギノピリナ
・ユーバーレーベン
・エンスージアズム
・ファインルージュ
・ニーナドレス
・スライリー
・ステラリア
血統面で面白いなと思ってるのは3番パープルレディー。全兄弟は短いところで結果を出している馬が多いけど、パープルレディーは前々走にメンバー中唯一2400mを経験して勝ち上がってきてる。
母系にダンシングブレーヴとトニービンの入るスタミナ血統が顔を出してるのかも、と思うと馬場が渋ったら抑えておきたい馬。人気も薄いので2〜3着狙いの連複で狙いたいね。
フローラSは超高速馬場の煽りを食って届かずの6着だったけど、当日の湿り具合では面白いと思う。
・展開と傾向
まず脚質だけど圧倒的に差し有利。
東京2400mってコース自体は時計が早い関係で好位から抜け出して押し切り勝ちの力関係が出やすいレースなんだけど、オークスだけは別で先行馬は結果が全く伴ってない。
ただ直線一気の追い込み有利なのかというとそうでもなくて、中団待機した馬が直線で一瞬の切れ味を見せて勝つ展開が多い。
つまり持ち時計のある馬が優位。
さて出走馬を見てみると、桜花賞で上がり最速はサトノレイナス(32.9)だけど今回は不出走。
次にククナ(33.2)、ファインルージュ(33.7)、ソダシ(33.8)と続く。
フローラS組だとユーバーレーベン(33.2)が該当。
ソダシはこれまでの勝ち方として3〜4番手から抜け出して勝つレースが多く、正直切れ味では他の馬に一歩譲ると思う。
ただ去年の阪神JFに注目したい
このレース、普段より若干中団寄りから直線に入って、じわじわと脚を伸ばすも明らかに自分より良い脚を使うサトノレイナスに詰め寄られて終わったと思った。
でもそこから脅威の勝負根性で粘るどころか差し返して1着。2歳の牝馬がこんなレースを見せるのは凄まじい負けん気の持ち主だと思う。
正直今回のオークス、ソダシに不利なデータは割と揃ってる。
1800mまでしか重賞実績のないクロフネ産駒、オークスに合わない先行馬、などなど。
でも「白毛は走らない」とか言われながら奇跡を起こし続けてきた無敗桜花賞馬に、そんな過去の傾向を当てはめてどうこう言うこと自体が間違いな気がしてきてる。
あの勝負根性があれば同世代の牝馬、ましてやサトノレイナスのいないメンバー相手にソダシが負けるんだろうか?
・予想
ユーバーレーベンが持ち時計は文句無しだけど1勝馬かつトライアル3着の馬には明らかに過剰人気。ただ距離延長はプラス。
怖いのはソダシとアカイトリノムスメを見ながら後ろにつけられる枠なんだよね。道中控えて瞬発力勝負になればロスの無い位置取りできるので。
オークスの舞台でのミルコも怖い。難しい。
ファインルージュは血統的には距離に疑問が残るけど、そこは疑い出すと他にもキリがない。
桜花賞は内にソダシがいてその後ろという絶好のポジションが大きかったけど、今回はソダシ11番、ファインルージュ13番。思い通りの位置でレース運びできるとは限らない。
個人的には切り。
クールキャット。スクリーンヒーロー×ダンスインザダークはいかにも東京2400に合いそうな血統。抑えたい。
【現状】
ソダシ軸に相手はクールキャット、アカイトリノムスメ、ステラリア、ククナ。穴抑えでパープルレディー、アールドヴィーヴル。
後は当日の馬体重と馬場状態次第で。